第100番

ももしきや古き軒端のしのぶにも
なほあまりある昔なりけり

順徳院

百人一首100番 順徳院 の読み札

ももしきや古ふるき軒端のきばのしのぶにも

なほあまりある昔むかしなりけり

読み上げ音声

上の句
下の句

収録の朗詠音声です。全100首を続けて聴くときは 百人一首 読み上げ へ。

読み方(ひらがな)

ももしきや ふるきのきばの しのぶにも
なおあまりある むかしなりけり

現代かなづかいでの読み方です。作者は順徳院(じゅんとくいん)。

現代語訳・意味

宮中きゅうちゅうの古ふるい軒端のきばに生はえているしのぶ草くさを見みるにつけても、しのびきれないほどに恋こいしく思おもわれるのは、栄さかえていた昔むかしのことだなあ。

語句の意味

ももしき
宮中のこと
古き軒端
古びた建物ののきさき
しのぶ
「しのぶ草(シダのなかま)」と「偲ぶ(なつかしむ)」の掛詞
なほあまりある
どれだけなつかしんでも、なつかしみきれない

決まり字

もも 二字決まり

この札は上の句の最初の「もも」まで聞けば下の句が確定します(二字決まり)。カルタ取りでは決まり字を覚えるのが上達の近道です。

解説・鑑賞のポイント

百人一首ひゃくにんいっしゅの最後さいごを飾かざる歌うた。「しのぶ草くさ」と「偲しのぶ」の掛詞かけことばで、過すぎ去さった王朝おうちょうの栄華えいがを懐なつかしむ。

「しのぶ」に「しのぶ草」と「偲ぶ」を掛けています。あれた宮中ののきさきに生えるしのぶ草を見て、天皇の力がさかんだった昔をなつかしむ歌です。百人一首は天智天皇の歌ではじまり、この順徳院の歌でおわります。

作者:順徳院(じゅんとくいん)

順徳院は鎌倉時代はじめの天皇(順徳天皇)で、99番の後鳥羽院の子。承久の乱にやぶれて佐渡(新潟県)に流されました。

この歌の基本情報

歌番号百人一首 第100番
作者順徳院(じゅんとくいん)
上の句ももしきや古き軒端のしのぶにも
下の句なほあまりある昔なりけり
決まり字もも(二字決まり)
出典『続後撰和歌集』
歌の種類雑(そのほか)の歌
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