第15番

君がため春の野に出でて若菜つむ
わが衣手に雪は降りつつ

光孝天皇

百人一首15番 光孝天皇 の読み札

君きみがため春はるの野のに出いでて若菜わかなつむ

わが衣手ころもでに雪ゆきは降ふりつつ

読み上げ音声

上の句
下の句

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読み方(ひらがな)

きみがため はるののにいでて わかなつむ
わがころもでに ゆきはふりつつ

現代かなづかいでの読み方です。作者は光孝天皇(こうこうてんのう)。

現代語訳・意味

あなたのためにと春はるの野のに出でて若菜わかなを摘つんでいる、私わたしの袖そでには雪ゆきがしきりに降ふりかかっていることだ。

語句の意味

君がため
あなたのために
若菜
春のはじめに生える、食べられる野草。食べると病気をしないとされた
衣手
着物のそで

決まり字

きみがためは 六字決まり

この札は上の句の最初の「きみがためは」まで聞けば下の句が確定します(六字決まり)。カルタ取りでは決まり字を覚えるのが上達の近道です。

解説・鑑賞のポイント

親したしい人ひとへの深ふかい愛情あいじょうを込こめた、優やさしさと寒さむさの対比たいひが美うつくしい一首いっしゅ。「君きみがため」で始はじまる札ふだは #50 と二首にしゅあり、決きまり字じが長ながい。

若菜の緑と雪の白の色の取り合わせが美しい歌です。「降りつつ」は「降りつづいている」の意味。相手を思う気持ちを、雪の中で若菜をつむという行動で表しています。

作者:光孝天皇(こうこうてんのう)

光孝天皇は平安時代前期の天皇で、55歳で即位しました。この歌は、まだ親王だったころによんだものです。

この歌の基本情報

歌番号百人一首 第15番
作者光孝天皇(こうこうてんのう)
上の句君がため春の野に出でて若菜つむ
下の句わが衣手に雪は降りつつ
決まり字きみがためは(六字決まり)
出典『古今和歌集』
歌の種類春の歌
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