第17番
ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは
ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは
読み上げ音声
上の句
下の句
収録の朗詠音声です。全100首を続けて聴くときは 百人一首 読み上げ へ。
読み方(ひらがな)
ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ
からくれないに みずくくるとは
現代かなづかいでの読み方です。作者は在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)。
現代語訳・意味
不思議なことが起きたという神々の時代でさえ聞いたことがない。竜田川が一面の紅葉で、唐紅色に水を絞り染めにするなんて。
語句の意味
- ちはやぶる
- 「神」にかかる枕詞
- からくれなゐ
- あざやかな濃い紅色
- 水くくるとは
- 水をくくり染め(しぼり染め)にするとは
決まり字
ちは 二字決まり
この札は上の句の最初の「ちは」まで聞けば下の句が確定します(二字決まり)。カルタ取りでは決まり字を覚えるのが上達の近道です。
解説・鑑賞のポイント
屏風絵に描かれた竜田川の紅葉を見て詠んだ歌。落語の題材としても親しまれる。
川の水面をうめつくす紅葉を、川が水をしぼり染めにしていると見立てた擬人法の歌です。「聞かず…くくるとは」と言葉の順序を入れかえる倒置法で、おどろきを強めています。
作者:在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)
在原業平は平安時代前期の歌人で、六歌仙・三十六歌仙のひとり。『伊勢物語』の主人公のモデルとされています。
この歌の基本情報
| 歌番号 | 百人一首 第17番 |
|---|---|
| 作者 | 在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん) |
| 上の句 | ちはやぶる神代も聞かず竜田川 |
| 下の句 | からくれなゐに水くくるとは |
| 決まり字 | ちは(二字決まり) |
| 出典 | 『古今和歌集』 |
| 歌の種類 | 秋の歌 |