百人一首の覚え方
100首をやみくもに丸暗記するより、「決まり字」を軸に覚えるのが近道です。子どもから大人まで使える、効率のよい覚え方をまとめました。
① 決まり字とは?
「決まり字」とは、上の句を最初から聞いていって、下の句がただ一つに決まる文字のことです。たとえば「むらさめの…」の札は最初の「む」を聞いた瞬間に下の句が確定します(一字決まり)。カルタでは、この決まり字までを聞いて取り札に手を伸ばすので、決まり字を覚えることが上達の最短ルートになります。
② まず「むすめふさほせ」の7枚
決まり字がたった一字の札は7枚だけ。頭文字を並べた「むすめふさほせ」という語呂で覚えるのが定番です。この7枚を最初に頭に入れておくと、試合でもすぐ反応できます。
| 決まり字 | 上の句 | 作者 |
|---|---|---|
| む | 村雨の露もまだ干ぬまきの葉に | 寂蓮法師 |
| す | 住の江の岸による波よるさへや | 藤原敏行朝臣 |
| め | めぐりあひて見しやそれともわかぬまに | 紫式部 |
| ふ | 吹くからに秋の草木のしをるれば | 文屋康秀 |
| さ | さびしさに宿を立ち出でてながむれば | 良暹法師 |
| ほ | ほととぎす鳴きつる方をながむれば | 後徳大寺左大臣 |
| せ | 瀬をはやみ岩にせかるる滝川の | 崇徳院 |
③ おすすめの覚える順番
1一字決まり(むすめふさほせ)から。数が少なく効果が大きい7枚を最初に。
2二字決まりへ。最も数が多いグループ。似た出だしの札をセットで覚えます。
3大山札(六字決まりなど)は最後に。「あ」で始まる札のように、長く聞かないと決まらない紛らわしい札をまとめて整理します。
くわしい札の分類は 決まり字一覧 でタイプ別に確認できます。
④ 音とクイズで定着させる
目で覚えたら、耳と手を動かして定着させましょう。読み上げ音声で上の句→下の句のリズムを体に入れ、3択クイズで決まり字の反射を鍛えるのが効果的です。間違えた札だけを繰り返すと効率よく覚えられます。
⑤ 小分けにして、毎日すこしずつ
一度に100首を相手にすると続きません。「1〜10番」のように10首ずつ区切るか、決まり字のタイプごとに区切って、1つのまとまりが言えるようになってから次へ進みましょう。全100首一覧で範囲を確認し、読み上げで同じ範囲をくり返し聴くと、目と耳の両方から覚えられます。
1読む:上の句と下の句を声に出して読む。意味(現代語訳)も一度は目を通すと、情景と一緒に記憶に残ります。
2聴く:読み上げ音声で五・七・五・七・七のリズムごと覚える。
3ためす:クイズで下の句が出てくるか確認。間違えた札だけもう一度。
よくある質問
- 何から覚えればいいですか?
- 一字決まりの7枚「むすめふさほせ」からがおすすめです。枚数が少なく、最初の一字で取れるので、覚えた成果がすぐカルタで出ます。
- 決まり字だけ覚えれば十分ですか?
- カルタで札を取るだけなら「決まり字」と「下の句の出だし」の組み合わせで足ります。学校の暗唱テストなどで全文が必要なときは、読み上げ音声で上の句→下の句を通して聴くのが近道です。
- 子どもでも覚えられますか?
- 意味が分からなくても、音とリズムで覚えられます。ふりがな付きの札と読み上げ音声を使い、クイズやかるた取りで遊びながら進めるのがおすすめです。
- 大山札(おおやまふだ)とは?
- 六字目まで聞かないと決まらない6枚(「あさぼらけ」「きみがため」「わたのはら」で始まる各2枚)のことです。出だしが同じ2枚をセットにして、違いが出る六字目を覚えます。